保存額装

大切な作品の額装品は、裏板を外して中を確認しましょう。

私ども額装専門店の仕事は、単に額縁を売るだけではなく、二つの重要な要素を持っております。

まずひとつは、作品をどのように引き立たせて素晴らしく見せるかという役割があります。お客様のお好みやご予算と相談しながら(またはお任せにて)提案していくわけですが、当然に仕上がり品の見た目が重要視されます。

そして今回ご紹介するもう一つの重要なことは、作品が保護された状態で額装されているかにあります。これは表面からはわかりませんので、裏側から裏板を外し、確認しなくてはなりません。

キャンバス、パネル作品用額縁はそれ程問題はでないと思いますが、水彩額、版画額等の紙作品を額装されている場合は特に注意が必要です。

実際にお客様からお預かりした額装品をご紹介しましょう。

約100x100cmのフレームに、布マット、フィレ面金の付いた立派な額でしたが、額装の中を開けて驚きました。

 

1枚の作品はマットに養生テープとセロテープで止めてあります。テープの糊が変色して作品の裏に滲んでいます。作品をこのようなテープにて止めることは絶対に避けるべきです。

 

更にもう一枚の作品はシワ防止のためかもしれませんが、糊付き台紙に完全に貼り込まれていました。糊もすでに黄変しています。剥がすこともできませんので、これもありえません。

マットのフィレは梱包テープで止めてありました。現状は平気でしたが、近い将来、はみ出た糊が作品に移ることは間違いないでしょう。

不良テープをすべて外し、三角コーナーとサイド補強紙を付け、無酸系のテープにて補強貼りをしました。更に作品の裏にはバリアペーパー保護紙を全面に付け、額装のやり直しをしました。

作品保存額装には額装家の技術、経験、感覚が必要になります。当店では高価な作品、大切にされている作品には、積極的に保存仕様を実施しております。

もし、お手持ちの大切な作品が心配で、すでに額装されている状態でしたら、裏を開けてみてください。ご自身では無理なようでしたら、お買い求めのお店、またはお近くの額装店に行って作品保護されているかどうか確認してみてください。(量販店、ホームセンター等では難しいかもしれません)

もちろん、当店に依頼して頂けましたら、他店の額装品でも確認いたします。持ち込み、発送可、県内都内近隣の場合はお引き取りも致します。まずは、お気軽にご相談ください。

保存額装の紹介はこちらでもご覧いただけます。

 

美術写真作品の保存額装

~アンティークホワイトフレーム~

海外の古い写真の額装依頼を受けました。
白い額縁の希望があったのですが、きれいな吹付塗装の仕上げでは作品に対して“軽すぎる”気がしました。
そこで、アンティーク調にするためには、白塗装の上に『古美(ふるび)』をかけます。
“わざとらしさ”を抑えるために塗りと拭き取りを繰り返し、程よい古さに仕上げていきます。
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ダストカバーは写真額装には欠かせない保存用ミュージアムガラスを使用。(撮影時も映り込みがほとんどありません)。
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右は、蛍光灯でわざと反射させてみました。

正に“こだわり額装”のできあがりです。
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【額装NO.15-1119A】

・額縁: 木製特注塗装仕上げ
・外寸法: 52×42×3㎝
・仕様: ミュージアムガラス、裏ドッコ吊式、差し箱、黄袋付
・参考価格: 48,000円(作品代は含みません)

~クラシコシルバーフレーム~

写真家の菅原一剛さんの写真作品の額装です。ミュージアムマットをBOOK式にして、裏はドッコ式(特製桟木製作)に加工しています。
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10-5 菅原様保存額装 013
【額装NO.15-1119B】

・額縁: 木製モール材
・外寸法: 65×44×1.5㎝
・仕様: ミュージアムガラス、ミュージアムマット、裏ドッコ吊式、差し箱、黄袋付
・参考価格: 33,000円(作品代は含みません)

これら商品についてのお問合せはこちらメール、または TEL0436-21-7715・FAX0436-21-7806(担当:馬場)までどうぞ。