軸装・表装

金屏風・屏風仕立ての製作

当店では屏風仕立てのご注文も各種お受けいたしております。

金屏風は金紙の種類によって価格ががかなり変わります。画像の商品は比較的廉価な金紙を貼った仕様です。

・利休二曲屏風 巾676mm×高さ1473mm
・山丸黒塗縁 新金柄箔紙張り
・価格:100,000円(税別)

屏風の修復も致します。屏風は劣化すると繋ぎ目や表面が破れやすくなります。今回の場合は繋ぎの破れを直すことはできませんでしたので、いったん絵を剥がしてから新規裏打ちをして、新屏風に張り込みしました。破れも目立たなくなり、丈夫できれいに蘇りました。

  

  

・二曲屏風 巾885mm×高さ1715mm
・黒消し縁 裏打はがし、張り直し
・参考価格:170,000円(税別)

こちらは金、銀潜紙を張った小型の大縁(おおべり)屏風。直接描くことができます。

*金屏風(左)は完売しました。

・二曲パネル屏風 巾348mm×高さ595mm(画寸:300mm×500mm)
・黒消し縁(横釘打ち) ・銀潜紙張り(周囲布張り)
・在庫特価:25,000円(税別) *1組のみ

こちらの商品はWEB通販からご購入できます

(WEB通販限定、税抜総額10,000円以上で送料無料 口座振込み・クレジット決済・代引き払いより選択できます)

新規ご注文・お見積りはTEL、FAX、またはこちらの注文・見積もりフォームからお問い合わせください。

*表記価格に消費税が別途かかります。
*発送に関してはこちらをお読みください。

 

書や絵画のモダン軸装

掛軸を現代建築やオフィスなどにも似合うようにモダンに仕立てることができます。アートやインテリアとしても飾られますし、海外への贈答品にも大変喜ばれます。
伝統技法を守りながらもご要望に見合ったモダンな軸装も提供できます。

『気』のある言葉の書を黒柄地に金一文字、そして赤筋を入れて統一した軸装にました。

【軸装No.20–0723D】
・仕立て: 丸表装 筋入り 軸先陶器
・作品寸法: 半切1/2(680×340mm)
・当時価格: 円(税別)

(2020年6月)

 

現代書道の作品をシックでモダンに仕立てました。作品の中の色をそれぞれに使用しています。

【軸装No.20–0723C】
・仕立て: 丸表装 明朝 軸先陶器
・寸法: 半紙横
・当時価格: 円(税別)

(2019年2月)

【軸装No.20–0723B】
・仕立て: 丸表装 筋分け筋廻し 軸先陶器
・寸法: 半紙縦
・当時価格: 円(税別)

(2019年2月)

 

水墨画作品を外国の方に贈答すると伺い、和モダンな仕立てにしました。

 

【軸装No.20–0723A】
・仕立て: デザイン表装 軸先陶器
・寸法:
・参考価格: 円(税別)

モダン軸装はご予算によって20,000円位から仕立てられます。デザイン、使用裂地によって価格は変わってきますので、詳細はお問い合わせください。

 

掛軸を額装仕立てに変えると、とても飾りやすくなります。

当店にも在庫掛軸が何本かあります。ずっと飾っておきたいのですが、現代建築では床の間のある家屋は少なく、洋壁には古典的な掛軸が似合わなくなってしまいました。また、出し入れする手間も結構大変で、かといって掛けっぱなしも閉まいっぱなしもよくありません。

そんな時は思い切って額装にすることをおすすめします。
メリットして、掛けたままずっと鑑賞できる。丸めたまま閉まっておくと傷みやすいですが、額装ではアクリル等のカバーが付くので、作品が傷まない。額装の種類は豊富ですので部屋やインテリアに合わせ、洋風、和風、モダンといかなるスタイルにも対応できる。といったところでしょうか。

掛軸から額装に変えた例をご紹介します。

古い掛軸の上下をカットして既存の裂地のまま貼り込みました。サイズが大きいので、シワなく額装するには袋貼りが必要です

 

【額装No.18-0412C】

額縁: モールフレーム(木製ベージュ&ブラウン)
仕様: アクリル、裏板パネル式、作品貼り込み、かぶせ箱付
額縁外寸法: 163×83cm
額装当時価格: 60,000円(税別) *作品代は含まれておりません。

(製作:2022年1月)

 

当店在庫品の中に同じ図柄の掛軸がありましたので、1枚を額装仕立てに変えました。

 

掛軸を額装する場合はそのままの長さでは丈が長すぎるので、適当な長さにカットして額装する事が多いです。今回は天地部分をカットして左右柱と天地中廻しのみだけを見せる額装にします。

掛軸は丸めたままの状態ですので、カットだけの額装ではシワが出てしまいます。きれいに入れるには、やはり袋貼りの貼り込みが必要になります。

完成した額装品です。洋室にも飾れるように細かな彫刻の金銀箔の額縁に額装しました。『富士と桜』の華やかさが出てきました。

掛軸との比較です。どちらも良いです!

【額装No.18-0412B】

額縁: モールフレーム(木製金銀箔)
仕様: アクリル、裏板パネル式、作品貼り込み、かぶせ箱付
額縁外寸法: 133×58cm
額装当時価格: 45,000円(税別) *作品代は含まれておりません。

(製作:2018年1月)

 

お客様が持参された彩画の古掛軸、作品がかなり劣化しておりました。まずは作品を掛軸から剥がして裏打ちのやり直しをしなくてはなりません。オプションでの作品洗浄の見積もりを出しまして、依頼を承りました。

持参されたときは、本紙に折れ破れ、また染みもかなりめでちました。

額装決定の前に、染み抜き裏打ちの状態でお客様に確認をしていただきました。破れや染みもだいぶ目立たなくなりました。その場でフレームや布柄等をいっしょに選び、後日またお越しいただくことになりました。

【額装No.18-0412A】

額縁: モールフレーム(木製金スリ)
仕様: UVカットアクリル、手貼り布マット面金付、作品貼り込み
額縁外寸法: 144×69cm
額装当時価格: 52,000円(税別) *作品はがし、洗浄、裏打ち費用別途35,000円(税別)

(製作:2017年11月)

 

その他にも、掛軸の布部分を全て見せて額装、布部分を新調して額装、作品だけを見せた額装等、お好みによって自由に変えられます。過去には、掛軸のまま掛けた状態で立体的に額装をしたこともあります。
額縁も金銀系、ウッド系、隅丸系など和洋に選択ができる他、モダンなアクリルケースなどにも額装可能です。もちろん、軸装仕立てのやり直しもお引き受けいたします。
お気軽にお問い合わせください。

 

 

日本画麻紙、水彩洋紙から書・絵画作品までパネル貼りします。

日本画や水墨画、水彩画などの紙作品は木製パネルに貼り込むことがよくあります。

水分を含ませて描く事が多いため、紙のままではどうしても波うちやシワが出てしまいます。そのため、和紙や水彩紙を木製パネルに水貼り(袋貼り)して、平面の状態にします。
方法として、最初に紙をパネル貼りしてから描く場合と、描き終えてから(描いている途中)パネル貼りする場合とあります。

前者は、いつまでもフラットな画面で描く事ができて、作品をパネルから外した後もしわの少ない状態で額装、保管ができます。パネルも何度も再利用もできます。但し、岩絵具を使用した日本画や盛り上げのある作品は危険ですので、パネル貼りのままにしておきます。

後者は、(パネル貼りの前でしたら)制作途中に紙のまま丸めて保管したり、大作は移動も楽です。また、和紙などの折り目をわざと生かした作風ができます。簡単な水貼りりから、表装を要する本格的な貼りこみが必要な場合もあります。額装の場合はパネル貼りのまま入れます。

今回は、和紙に描かれた作品の完成後の貼り込みをご紹介します。

①最初にベニヤ板からのアク滲みを防ぐためにベニヤ面に下紙を貼ります。

②作品に滲み止めのスプレーをかけます。

③作品の裏面より水を吹きかけ刷毛で軽く伸ばします。紙質、画質によって水分の加減を調整します。

④パネルの上に作品を表向きにのせ、回りを折り曲げて側面のみに糊をつけ、素早く袋貼りにします。

⑤完全に乾かせば、シワのないきれいな平面状態になります。

掛軸の上下布をカットして額装に変えるのですが、そのまま入れても細かな波シワが出てしまいます。
裏パネルを製作して、袋貼りしするときれいに額装できます。

こちらの水墨画作品は周りにマットを付けるため、平面に袋貼りします。
パノラマ風景ですので、水平にも気を付けなければなりません。

洋紙、水彩紙も貼り込みができます。

小校歌額装-001

基本は襖や障子張りと同じ水と糊を利用した貼り方です。
紙質や状態によっては一度裏打ちをしたり、専門の業者に依頼することもあります。
展示や額装するには、きれいにシワの伸びた状態で飾りたいものです。

 

掛軸の軸先を変える

掛軸の軸先とは、一番下部にある巻く棒の両端の飛び出た部分です。

この部分を手に持って開いたり、巻いたりもします。

安い掛軸の軸先はプラスチックや単色塗りになりますが、黒檀紫檀の銘木、陶器焼物、上塗、水晶、金箔などに変えるだけで掛軸の高級感もかなり違ってきます。

通常の仕立てから、500円~5,000円増しで変更できます。

松﨑様裏箔作品軸装-004 焼物

命名軸装-001 焼物

sa-kuru7-ten-047 黒面金

 うるみ金粉研出

 金古色

2015-10-21 | Posted in 軸装・表装No Comments » 

 

古い掛軸が仕立て直しで、とても綺麗に直ってきます。

掛軸をずっと掛けたままでいますと、少しずつ汚れや染みが付いてきます。また、桐箱に閉まったまま長く放置してもよくありません。
いざ掛軸を解いて広げたり、家を新築やリフォームした時に改めて作品が染みだらけになっていた事に気が付きます。

当店に持ち込まれた表装依頼は、信頼のできる専門職人に発注を出します。
掛軸の仕立て直しは、まず古軸からの剥がしから始めなくてはなりません。破損のある作品は特に注意しながら作業します。
そして剥がした後に、ご希望により作品の洗い、しみ抜きをいたします。
この作業は作品の状態により手間が違って高額にもなりますので、表装職人に現物を見せてから、別途お見積りを致します。古い作品はその良さも残しつつ、染みや汚れ、破損等が見事に綺麗になって戻ってきます。

以下、幾つかの事例をご紹介いたしますので、ご参考下さい。

 

仏表装の仕立て直しです。

・仕立: 仏表装仕立て
・新軸装代 105,000円 新桐箱付 *作品剥し、染み抜き代込み

 

書の古軸を持込みされた時の状態です。折れ皺もあり、紙もかなり焼けていました。
  

洗いをして、きれいに蘇ってきました。

・仕立: 丸表装

・新軸装代 15,000円

・作品剥し・染抜き代 30,000円

 

●合計 45,000円

 

 

 

 

中国?彩画のかなり傷んだ作品でした。
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仕立て直し後です。破れも目立たなくなりました。
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・仕立: 丸表装風帯
・新軸装代 80,000円 新桐箱付 *作品剥し代込み

 

お客様のお気に入りの水墨画「虎図」ですが、経年と共にかなりの染みが出てきました。
絹地作品の染み抜きはなかなか難しいのですが、味わいが残されたまま染み抜きできました。

左画像が染み抜き前、右画像が染み抜き後です。(クリックで拡大します)
熊倉様軸装直し-007 熊倉様軸装直し-008

熊倉様軸装直し-005 熊倉様軸装直し-006

熊倉様軸装直し-003 熊倉様軸装直し-004

熊倉様軸装直し-009

・仕立: 三段表装風帯

・新軸装代 26,000円

・作品剥し・染抜き代 34,000円

 

●合計 60,000円

 

 

 

 

お客様が幼少ころから思い出のある「立雛」の掛軸。50年以上は経過していると言っておりました。
桐箱には保管されていましたが、表装はすでに劣化しており、本紙自身にも相当な染みが出ておりました。
絹地に描かれていた日本画絵の具は剥離もなく、大切な顔の部分にも目立つ汚れがありませんでしたので、比較的きれいにしみ抜きができました。

左画像が染み抜き前、右画像が染み抜き後です。(クリックで拡大します)
掛軸染抜き(前)-001 掛軸染抜き(後)-001

掛軸染抜き(前)-002 掛軸染抜き(後)-002

掛軸染抜き(後)

・仕立: 三段表装風帯

・新軸装代 20,000円

・作品剥し代 13,000円

・作品染抜き代 33,000円

 

●合計 66,000円

 

 

*表記価格に別途消費税がかかります。
*作品の状態により染抜きができない場合や、価格も変わってきます。

お手持ちの掛軸、額装品の作品に染みが出始めましたら、早めに仕立て直しをされた方がよいでしょう。
その分費用も軽減されますし、きれいになって戻って参ります。

お気軽にお問い合わせください。