
古いフランス製のルイ型額縁の修復をしました。透かし彫りされた角の一部が完全に欠損していましたので、新しく成型する必要がありました。
欠損も無く、状態の良い他の角部分を型取りします。
粘土とパテで大まかの型取り後、欠損に合わせ削り、細かな部分彫刻して柄を合わせます。
下地着色した後、補修材を幾つか混ぜ合わせほぼ遜色なく復元できました。
低反射のミュージアムアクリルを入れ、むき出しだった裏側も仕上加工もして保存額装の完成です。
石膏と金箔押しで修復する本格的なやり方と今回のように簡易的なやり方と修復方法は幾つかあります。修復代も状態や施工方法によって大きく変わります。規格サイズ額縁の場合は、新しく買い替えた方が安く済む場合もありますが、貴重なアンティークフレームやお気に入りの額縁は修理をして残しておきたいものです。
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