壁面レリーフに額縁を取り付ける
いつもお世話になっています地元の商工会議所の入口に、故深澤幸雄先生のレリーフが壁面に埋め込まれておりました。建物の建築当初にコンクリート壁に設置されていたそうで、外すことは不可能な状態でした。
依頼としては回りの額縁を付けて、保護することはもちろんですが、目立つようにインパクトを付けたいとの事でした。
レリーフの寸法、厚みを計測して、決定した額縁の寸法を算出します。今回は特殊な金具と取付方法が必要になります。
コンクリート壁面の上部にビスを2か所、下部には白色のL折れ金具を付けます。額縁ドロ足は予め壁面と同じような色に塗装して、裏面にノックダウン金具を埋め込んでおきます。
今回の額縁材料はレリーフのイメージにちょうど似合うモール材がありました。入口玄関ですので虫や埃がなるべく入らないように壁面と額縁を隙間なく取り付けました。通常はレリーフ自体を額装してから壁面に設置するのですが、今回のような特殊な取付方法は、予め額縁と同じ大きさに見本枠を作り、現場で水平や余白の均等を測りながら仮貼りして位置決めします。金具の位置出しには正確な数値が必要になります。
会館正面入り口には、新設の引き立つレリーフ額装が設置されました。
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